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おせち料理はなぜ“皿”ではなく“重箱”に詰めるのか?

『おせち料理』と言えば、立派な重箱に入っていますね。

おせち.jpg

あの重箱を見ると、「お正月だな」という気分になりますが

しかし、なぜ『おせち料理』は“重箱”に詰めているのでしょう?

料理ですから、お皿でも良さそうな物ですが…

おせち料理は“重箱”といわれる、四角い立派な入れ物に詰められています。

そこには、一体どんな理由が隠されているのでしょうか?



【おせち料理の“重箱”のヒミツ!〜普通のお皿ではダメ?〜】


おせち料理を“重箱”に詰めるのには、やはり理由があります。

“重箱”には『福を重ねる』『めでたさが重なる』という意味があるからなんです。

“重箱”というもの自体が、非常に演技の良い物だという事ですね。



また、お正月に来るお客様にも振る舞え、キレイに詰めやすく

フタをしてそのまま保存が出来る、などの現実的なメリットもあるのです。

保存という所だけで言えば、タッパーもありますが、それでは味気ないですし

『福が重なる』とはほど遠い料理になってしまいますね。



おせち料理の“重箱”には正式な詰め方があるそうです。

段数で言えば5段重ねが正式。

そして、1〜4段目まで料理を入れて、5段目には何も入れない“空っぽ”にしておくそうです。

その5段目は、神様から授かった“福”を詰める場所だという事です。

重箱詰め方.jpg


【おせち料理の種類と意味】

おせち料理には沢山の種類があります。

それぞれに意味があるのを知っていますか?

聞いた事ある物から、「そんな意味だったんだ」という物まで色々です。

代表的な物の意味を紹介します。



◆◇ 数の子 ◆◇

数の子はニシンの卵です。

子どもが沢山産まれて、代々栄えるように子孫繁栄を願います。

「二親健在」にも通じるという事です。


◆◇ 黒豆 ◆◇

家族みんながまめに(マジメに)働き、まめに(元気に)暮らせるように。


◆◇ 田作り ◆◇

イワシの幼魚を乾燥した物を、醤油や砂糖などを煮詰めた液で絡めて作ります。

昔は田畑の高級肥料としてイワシが使われていた事から豊作祈願を願う物とされています。

(別名を「ごまめ」とも言います。)


◆◇ 紅白かまぼこ ◆◇

紅白の物はめでたく、お祝い事には欠かせませんね。

さらに、蒲鉾の原料となる白身の魚は、昔は非常に高価な物でした。

その白身魚から作られるかまぼこは「生よりも保存が効く高級な海の幸」と考えられていました。


◆◇ 紅白なます ◆◇

紅白のなますは、お祝いの水引をかたどった物だと言われています。

「根菜のように根を張るように」という願いもこめられています。


◆◇ 昆布巻き ◆◇

「よろこんぶ」という語呂合わせだそうです。


◆◇ 海老 ◆◇

海老のように、腰が曲がるまで長生きできるようにという願いです。

昔の人は「腰が曲がるまで」長生きする事は珍しかったんですね。


◆◇ 栗きんとん ◆◇

漢字では「栗金団」と書き、黄金色で縁起がよく、金運アップを願っています。


◆◇ 煮物 ◆◇

家族が仲良く結ばれるように、煮しめます。

●れんこん:穴があいているので、将来が見通せるように。

●里芋:土の中に小イモを沢山付ける事から子孫繁栄を願って

●ごぼう:根を深く張り、代々続くように。



このように「おせち料理」には家族の幸せを願った意味が沢山あるんですね。

ぜひ、次のお正月にはこれらの意味を思い出しながらおせち料理を食べたいですね。

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